2018/10/22 08:41

子供の頃、夕方になると母が時々「お散歩行こうか。」と言って、母と小さな妹と三人で団地の周りや近所の田んぼを歩くことがありました。そのお散歩の途中何を話したかなんて、ほとんど覚えていないけれど、母がよく花や草木の名前を教えてくれたことは記憶にあります。

そのひとつが百日草。「百日咲き続けるから、そういう名前なの。千日草(別名:千日紅)もあるよ。」と母が話してくれ、ベランダのプランターに妹と一緒に鉢植えしたことを覚えています。

 

 

 

この百日草グラデーションのレースだけではなく、私の作品は子供の頃の記憶や今の生活に溢れる、小さなエネルギーみたいなものの美しさを表現しています。

 

現代の人の生活は、仕事も日々の暮らしも忙しく、様々なことが複雑で情報も押し寄せるようにたくさんあって…正直、少し疲れてしまいませんか。

そんなときわずか1分でも木陰に立ち止まって花や虫や空を眺めると、心にすっと優しい隙間ができる気がします。そしてまた歩きながら、「そういえば、小さい頃…」と考えると、また違った考えや心持ちになって、少し元気に暮らしを送れたりすると、私は思います。

 

このレースを棚に飾ってみたり、ペンダントトップとしてアクセサリーにしてみたりして、ふとしたときに眺め、喧騒から抜け出すきっかけになるといいなと思います。優しいふっくらとしたかわいらしいレースを、是非手にとっていただきたいです。